東京都と香川県を結ぶ寝台列車

時代の流れにより、次々と寝台列車が廃止されていきました。そのような状況の中で、現在でも唯一残っている寝台列車があります。2つある路線のうち、東京都と香川県の高松市を結ぶ寝台列車は、サンライズ瀬戸です。この寝台列車は、細々と運行を続けてきましたが、とある鉄道系YouTuberが着目し、動画で取り上げたことによって人気を呼ぶところとなりました。日本に現存する最後の寝台列車であり、東京都と香川県を結ぶ足として重要な機能を果たしています。

夜10時に東京駅を出発すると、翌朝7時には香川県の高松市に到着します。途中、瀬戸大橋を渡り、そこからの景色を眺めることができるということは、この寝台特急の最大の見どころとなっています。電車の中にアルコールや駅弁などを持ち込み、寝台個室を利用すれば、周囲を気にせずにお酒を楽しむことができます。流れる都会の景色を眺めながら眠りにつけば、翌朝には香川県に到着しているという利便性から、観光やビジネス利用に結びついているといいます。

早朝に高松駅に到着する列車なので、そこから観光に繰り出すことができるとあって、ここ最近は鉄道好きの方のみならず、女性のグループ客の利用が増えています。さらに夜に東京都を発って翌朝に高松駅に到着することができるということから、近頃はサラリーマンの利用者も増えているようです。このサンライズ瀬戸のおかげで、東京都と香川県を鉄道で結び、利便性を高めて観光客誘致につながっています。